まず知っておきたい骨格ウェーブの基本的な特徴

骨格ウェーブってどんな体型?

骨格ウェーブは、華奢で柔らかな曲線を描くボディラインが特徴的な体型です。

上半身が薄く、横から見ると厚みが少ない印象があります。
バストの位置は比較的低めで、全体的に下重心の体型といえるでしょう。

肌質は柔らかく、脂肪を感じさせるソフトな質感を持っています。
手の関節やくるぶしなどの骨は目立ちにくく、繊細な印象を与えます。

骨格ウェーブが得意なファッションの特徴

骨格ウェーブが得意とするのは、女性らしい華やかなスタイルです。

上半身はコンパクトにまとめ、下半身にボリュームを持たせた「Xラインシルエット」がよく似合います。
フレアスカートやプリーツスカートなど、裾に広がりのあるアイテムとの相性が抜群です。

素材は、シフォンやモヘアなどの柔らかく軽やかなものが得意。
フリルやリボンといった装飾的なディテールも、骨格ウェーブの繊細さを引き立ててくれます。

骨格ウェーブが苦手とされる服の特徴

骨格ウェーブが苦手とされるのは、カジュアルで重厚感のある服です。

厚手の生地やハリのある素材は、華奢な体型を埋もれさせてしまいがち。
また、オーバーサイズのアイテムは着られている印象を与えてしまいます。

シンプルすぎるデザインも、骨格ウェーブの繊細さが活きず、寂しい印象になることがあります。
このため、デニムジャケットのような厚手でカジュアルなアイテムは、選び方に工夫が必要なのです。

骨格ウェーブがデニムジャケットを苦手に感じる3つの理由

理由① デニムの厚みで体が埋もれて着られている印象になる

デニム素材は、もともと厚手でハリがあるのが特徴です。

この厚みが、華奢な骨格ウェーブの体型を隠してしまい、服に着られているような印象を与えてしまいます。
特に重厚なヴィンテージ加工のデニムは、骨格ウェーブには重すぎる傾向があります。

体が埋もれると、せっかくの細身の体型が活かせず、全体的にもっさりとした印象になってしまうのです。

理由② ストレートなシルエットだと華奢さが強調されて寂しく見える

一般的なデニムジャケットは、ストレートでボックス型のシルエットが多くなっています。

このストレートなラインは、骨格ウェーブの薄い上半身をさらに寂しく見せてしまいます。
メリハリがないため、体のラインが拾えず、スタイルが悪く見えることも。

骨格ウェーブに必要な「くびれ」や「曲線」が表現できないデザインは、体型の魅力を引き出せません。

理由③ 重心が下がるとバランスが悪く見える

骨格ウェーブはもともと下重心の体型です。

ここに、腰骨より下まである長めのデニムジャケットを合わせると、さらに重心が下がってしまいます。
すると、上半身が長く見え、足が短く見えるという悪循環に陥ります。

丈の長さは、骨格ウェーブのスタイルバランスに大きく影響する重要な要素なのです。

骨格ウェーブに似合うデニムジャケットの選び方【5つのポイント】

①素材は「薄手で柔らかい」デニムを選ぶ

悩み解決 体が埋もれない軽やかな印象になります。

薄手のデニム生地は、骨格ウェーブの柔らかな肌質によく馴染みます。
ストレッチ素材が入ったデニムジャケットなら、体にフィットしやすく、動きやすさも抜群です。

硬いデニムは華奢な体型を隠してしまうため、なるべく避けましょう。
購入前に生地を触って、柔らかさを確認することをおすすめします。

薄手でも品質の良い生地を選べば、安っぽく見える心配はありません。
むしろ、軽やかで上品な印象を演出できます。

②丈は「ショート丈」で重心を上げる

悩み解決 腰位置が高く見えてスタイルアップにつながります。

ショート丈のデニムジャケットは、ウエスト位置までの長さが理想的です。
具体的には、お腹のくびれが見える位置、あるいはベルトのバックルが隠れるくらいの丈が目安になります。

腰骨より下まである丈は、骨格ウェーブには長すぎます。
重心が下がり、足が短く見えてしまうため注意が必要です。

ショート丈を選ぶことで、ハイウエストのボトムスと合わせやすくなり、脚長効果も期待できます。

③シルエットは「ウエストシェイプ」されたデザインを選ぶ

悩み解決 メリハリが出て女性らしい印象になります。

ウエスト部分に軽くシェイプが入ったデザインは、骨格ウェーブの細いウエストを強調してくれます。
ストレートでボックス型のシルエットは、体のラインが拾えず寂しい印象になりがちです。

フィット感のあるデザインを選ぶ際は、きつすぎず、ほどよく体に沿うものを選びましょう。
試着の際は、腕を動かしたり座ったりして、動きやすさも確認することが大切です。

ビッグシルエットやオーバーサイズは、骨格ウェーブを最も苦手とするデザインです。
どんなにトレンドでも、体型に合わないものは避けることをおすすめします。

④フェミニンなディテールがあるデザインを選ぶ

悩み解決 華奢さが寂しく見えず、女性らしさが引き立ちます。

小さめのボタンや細めの襟は、骨格ウェーブの繊細さとマッチします。
大きめのボタンや太い襟は、ごつい印象を与えてしまうため注意しましょう。

ノーカラーデザインのデニムジャケットも、すっきりとした印象で骨格ウェーブに似合います。
襟がない分、首元がきれいに見え、アクセサリーとの相性も良くなります。

袖口や裾にギャザーやフリルが入ったデザインなら、さらに女性らしさがアップします。
こうした装飾は、シンプルになりがちなデニムジャケットに華やかさをプラスしてくれるでしょう。

⑤色は「明るめ」か「白」で軽やかさを出す

濃いインディゴブルーのデニムは、重たく見えることがあります。

明るめのブルーや色落ちした風合いのデニムなら、軽やかで爽やかな印象になります。
春や秋のコーディネートにもぴったりです。

ホワイトデニムのジャケットは、特におすすめ。
清潔感があり、どんなボトムスとも合わせやすく、骨格ウェーブの柔らかな雰囲気にもよく馴染みます。

色選びで迷ったら、自分の肌の色と合わせてみて、顔色が明るく見える色を選ぶと良いでしょう。

逆に避けるべき骨格ウェーブに似合わないデニムジャケット

厚手で硬いヴィンテージ加工のデニム

ヴィンテージ加工の厚手デニムは、カジュアル感が強すぎます。

重厚な生地感が骨格ウェーブの華奢さを消してしまい、野暮ったい印象に。
硬い生地は体に馴染まず、着心地も悪くなりがちです。

ダメージ加工が激しいものも、カジュアルすぎて骨格ウェーブの繊細さとミスマッチになります。

オーバーサイズ・ビッグシルエット

トレンドのビッグシルエットは、骨格ウェーブには不向きです。

華奢な体型がジャケットに埋もれてしまい、だらしない印象を与えかねません。
肩が落ちすぎるデザインも、スタイルを悪く見せる原因になります。

どうしても大きめサイズを着たい場合は、袖をまくるなど工夫が必要です。

ロング丈のデニムジャケット

お尻が隠れるほどの長い丈は避けましょう。

重心が下がり、足が短く見えてしまいます。
ロング丈は骨格ストレートや骨格ナチュラルには似合いますが、骨格ウェーブには不向きなデザインです。

丈の長さは、デニムジャケット選びで最も重要なポイントの一つといえます。

装飾が少なすぎるシンプルなデザイン

余計な装飾が一切ないシンプルすぎるデニムジャケットは、骨格ウェーブには物足りません。

骨格ウェーブは、適度な装飾や華やかさがあった方が魅力が引き立ちます。
シンプルすぎると、カジュアルで地味な印象になってしまうのです。

最低限、ポケットや襟のデザインなど、何かしらのディテールがあるものを選びましょう。

シーン別 骨格ウェーブのデニムジャケット着こなし術

カジュアルコーデ|フレアスカート×デニムジャケット

骨格ウェーブの王道コーディネートです。

ショート丈のデニムジャケットとフレアスカートを合わせれば、上半身コンパクト・下半身ふんわりの理想的なバランスが完成します。
スカートの丈は、ひざ下からミモレ丈がおすすめです。

全体のバランスを取るコツは、ウエスト位置を意識すること。
スカートをハイウエストで履くと、さらにスタイルアップ効果が高まります。

足元はヒールのあるパンプスやサンダルを合わせると、より女性らしい印象になるでしょう。

きれいめコーデ|ワンピース×デニムジャケット

ワンピースにデニムジャケットを羽織る着こなしは、きれいめカジュアルの定番です。

ワンピースは、Aラインやフィット&フレアのシルエットを選びましょう。
フェミニンなワンピースにデニムジャケットを合わせることで、甘すぎない絶妙なバランスが生まれます。

女性らしさを残すコツは、デニムジャケットの色を明るめにすること。
また、ワンピースの袖やスカート部分は見せるようにして、全体が重たくならないよう注意しましょう。

アクセサリーやバッグで華やかさをプラスすると、より洗練された印象になります。

オフィスカジュアル|ブラウス×デニムジャケット

オフィスカジュアルとしても、デニムジャケットは活躍します。

白や淡い色のブラウスに、明るめのデニムジャケットを合わせれば、清潔感のあるきちんとコーデの完成です。
ブラウスは、フリルやリボンなどのディテールがあるものを選ぶと、骨格ウェーブらしい華やかさが出ます。

上品に見せる着こなしポイントは、ボトムスをきれいめにすること。
テーパードパンツやタイトスカートなど、すっきりしたシルエットのアイテムを合わせましょう。

NGな組み合わせは、デニム×デニムの全身デニムコーデ。
オフィスではカジュアルすぎる印象になるため避けた方が無難です。

ボトムス別 デニムジャケットのコーディネート例

フレアスカートと合わせる着こなし

フレアスカートは、骨格ウェーブに最も似合うボトムスです。

デニムジャケットをコンパクトに着こなし、スカートの女性らしいラインを強調しましょう。
スカートの色は、白やベージュなど明るい色を選ぶと、全体が重たくなりません。

季節によって、スカートの素材を変えるのもおすすめです。
春夏は軽やかなコットンやリネン、秋冬はニット素材のスカートで温かみを出せます。

ハイウエストパンツと合わせる着こなし

ハイウエストのテーパードパンツは、脚長効果抜群のアイテムです。

デニムジャケットの裾をパンツにインすると、さらにウエスト位置が強調されてスタイルアップします。
パンツの色は、黒やネイビーなどの引き締まる色を選ぶと、下半身がすっきり見えるでしょう。

足首を見せる9分丈や8分丈のパンツなら、抜け感も演出できます。

プリーツスカートと合わせる着こなし

プリーツスカートは、動きのある女性らしいアイテムです。

デニムジャケットと合わせることで、カジュアルダウンしすぎず、程よいきちんと感が保てます。
プリーツの細かさや長さによって、印象が変わるため、自分の好みに合わせて選びましょう。

ロング丈のプリーツスカートを選ぶ場合は、必ずショート丈のデニムジャケットを合わせて、バランスを取ることが大切です。

タイトスカートと合わせる着こなし

タイトスカートとの組み合わせは、大人っぽい印象になります。

ひざ丈のタイトスカートなら、オフィスカジュアルとしても使えます。
スカートがシンプルな分、デニムジャケットにフェミニンなディテールがあるものを選ぶと、バランスが良くなるでしょう。

きつすぎるタイトスカートは下半身を強調してしまうため、ほどよくゆとりのあるものを選ぶのがポイントです。

デニムジャケットをより似合わせるための小技

袖をまくって手首を見せる

手首を見せることで、華奢さが強調されます。

袖をまくると、コーディネート全体に抜け感が生まれ、こなれた印象に。
まくり方は、7分袖くらいの長さになるように、2〜3回折り返すのがおすすめです。

腕時計やブレスレットなどのアクセサリーも見えやすくなり、おしゃれ度がアップします。

インナーは「フェミニン」なデザインを選ぶ

フリルやリボン付きのインナーは、骨格ウェーブの得意分野です。

デニムジャケットというカジュアルアイテムだからこそ、インナーで女性らしさを出すことが大切。
シンプルすぎるTシャツだけでは、カジュアルになりすぎて骨格ウェーブの魅力が活かせません。

レースやシフォン素材のブラウス、リブニットなど、柔らかな素材のインナーを選びましょう。

ボトムスは「ハイウエスト」で重心を上げる

ハイウエストのボトムスは、骨格ウェーブの必須アイテムです。

デニムジャケットをボトムスにインすることで、ウエスト位置がさらに強調されます。
このテクニックは、スタイルアップ効果が抜群で、脚が長く見える効果も期待できます。

インする際は、前だけインする「フロントイン」や、片側だけインする「サイドイン」など、変化をつけるのもおすすめです。

アクセサリーで華やかさをプラスする

デニムジャケットとの相性が良いアクセサリーを選びましょう。

華奢なネックレスやピアスは、骨格ウェーブの繊細さを引き立ててくれます。
大ぶりすぎるアクセサリーは、デニムジャケットと喧嘩してしまうため、避けた方が無難です。

バッグや靴も、フェミニンなデザインを選ぶと、全体の統一感が出ます。
カジュアルなスニーカーよりも、パンプスやバレエシューズの方が、骨格ウェーブには似合うでしょう。

季節別 デニムジャケットの着こなしアイデア

春の着こなし|軽やかな素材と合わせて

春は、薄手のデニムジャケットが活躍する季節です。

シフォンブラウスやコットン素材のスカートなど、軽やかなアイテムと合わせましょう。
明るい色のデニムジャケットなら、春らしい爽やかなコーディネートが完成します。

足元は、素足にパンプスやサンダルを合わせると、季節感が出ます。

秋の着こなし|レイヤードスタイルで温かく

秋は、レイヤードを楽しむ季節です。

デニムジャケットの下に、薄手のニットやカーディガンを重ねると、温かさとおしゃれを両立できます。
色の組み合わせを工夫して、秋らしい深みのあるコーディネートを目指しましょう。

ストールやマフラーをプラスすると、さらに防寒性が高まります。
骨格ウェーブには、軽くて柔らかいストールがおすすめです。

身長別・体型別で変わる選び方のコツ

低身長さん(155cm以下)向けの選び方

低身長の方は、より短い丈を選ぶことが重要です。

少しでも丈が長いと、バランスが崩れて見えてしまいます。
ウエストより上で終わるくらいの、かなりショートな丈を選ぶのがポイントです。

全体のバランスを取るには、ボトムスもコンパクトにまとめること。
アンクル丈のパンツやひざ丈のスカートで、すっきりとしたシルエットを作りましょう。

高身長さん(165cm以上)向けの選び方

高身長の方でも、基本はショート丈です。

ただし、低身長の方よりは少し長めでも問題ありません。
ウエスト位置くらいの丈を選ぶと、バランスが良くなります。

すっきり見せるポイントは、縦のラインを意識すること。
細身のパンツやIラインシルエットのスカートを合わせると、スタイルが良く見えます。

下半身が気になる方向けの選び方

下半身にボリュームが気になる方は、視線を上に持っていくことが大切です。

デニムジャケットの色を明るめにする、インナーに華やかなものを選ぶなど、上半身に目線を集める工夫をしましょう。
ネックレスやイヤリングなど、顔周りのアクセサリーも効果的です。

Aラインシルエットのスカートは、腰回りをカバーしながら女性らしさも演出できます。
ただし、広がりすぎないよう、適度なフレア感のものを選ぶことがポイントです。

よくある質問 骨格ウェーブのデニムジャケットQ&A

Q1. 骨格ウェーブでもGジャンは着こなせますか?

はい、着こなせます。
ただし、選び方が重要です。

薄手でショート丈、フィット感のあるGジャンを選べば、骨格ウェーブでもおしゃれに着こなせます。
この記事で紹介した5つのポイントを意識して選びましょう。

重要なのは、自分の体型に合ったものを選ぶこと。
流行に流されず、骨格ウェーブに似合うデザインを選ぶことが成功の鍵です。

Q2. デニムジャケットはどの季節に着るのがおすすめ?

春と秋が最も活躍する季節です。

気温が15〜20度くらいの時期に、ちょうど良い羽織りものとして使えます。
夏は薄手のものを冷房対策として、冬はコートの中に重ね着するのもおすすめです。

季節に応じて、インナーやボトムスの素材を変えることで、年間を通して楽しめます。

Q3. 全身デニムコーデはしても大丈夫?

骨格ウェーブには、あまりおすすめしません。

全身デニムはカジュアルすぎて、骨格ウェーブの繊細さが活かせないことが多いです。
もし挑戦する場合は、デニムジャケットを明るめの色にし、ボトムスは白デニムやスカートを選ぶと良いでしょう。

上下で色のトーンを変えたり、アクセサリーで華やかさをプラスしたりする工夫が必要です。

Q4. ブルー以外のデニムジャケットも似合いますか?

似合います。
むしろおすすめです。

ホワイトデニムは特に骨格ウェーブに似合う色。
清潔感があり、どんなボトムスとも合わせやすいです。
淡いピンクやベージュ系のデニムジャケットも、柔らかな印象で骨格ウェーブにぴったりです。

ブラックデニムは、大人っぽい印象になりますが、重たく見えないよう注意しましょう。

Q5. ボーイフレンドデニムは骨格ウェーブに似合いますか?

残念ながら、あまり似合いません。

ボーイフレンドデニムは、オーバーサイズでゆったりしたシルエットが特徴。
このスタイルは骨格ストレートや骨格ナチュラルには似合いますが、骨格ウェーブには不向きです。

どうしても着たい場合は、かなり小さめのサイズを選び、袖をまくるなどの工夫が必要でしょう。

まとめ|骨格ウェーブでもデニムジャケットは楽しめる!

骨格ウェーブがデニムジャケットを苦手に感じる理由は、主に3つありました。

デニムの厚みで体が埋もれる、ストレートなシルエットで華奢さが強調される、重心が下がるとバランスが悪く見える。
これらの悩みは、正しい選び方で解決できます。

5つの解決策をおさらいしましょう。
薄手で柔らかいデニムを選ぶ、ショート丈で重心を上げる、ウエストシェイプされたデザインを選ぶ、フェミニンなディテールがあるものを選ぶ、明るめの色を選ぶ。

これらのポイントを押さえれば、骨格ウェーブでもデニムジャケットをおしゃれに着こなせます。

自分に似合うデニムジャケットを見つけて、自信を持ってコーディネートを楽しんでください。